2022.06.09 00:502022.6.9 朝刊読みどころ★本日の読みどころ<1> 「虐待一時保護に司法審査 改正児童福祉法成立」(1面) 虐待を受けた子どもを親から引き離す「一時保護」の手続きの際に、裁判官が審査することなどを柱とする改正児童福祉法が8日、参院本会議で可決、成立しました。児童養護施設や里親家庭などで育つ若者の自立支援について、原則18歳(最長22歳)となっている年齢制限を撤廃することなども盛り込まれました。★本日の読みどころ<2> 「立憲、内閣不信任案を提出 細田氏と2案」(1面) 立憲民主党は8日、岸田文雄内閣と細田博之衆院議長に対する不信任決議案をそれぞれ衆院に提出しました。通常国会の会期末を15日に控え、政府・与党との対決姿勢を内外に示す狙い...
2022.06.08 01:132022.6.8 朝刊読みどころ1.骨太の方針閣議決定/薄れる岸田財政再建/安倍氏激怒、提言骨抜き(3面)政府が7日、経済財政運営の指針となる「骨太の方針」を閣議決定しました。岸田文雄政権発足後、初めてとなる骨太ですが、従来示してきた財政健全化の目標年限に関する記述が消えるなど、これまでの方針の見直しとなるような内容が並びました。提言案を事前に見た安倍晋三氏が「アベノミクスを矮小(わいしょう)化している」と激怒したことが背景にありました。2.デジタル庁旗振れど…/地方システム標準化 黄信号(7面)菅義偉前政権の肝いりで、デジタル改革関連法が2021年5月に成立してから1年。首相をトップに据えたデジタル庁が発足しましたが、目玉事業の一つとされる地方自治体の基幹業務に関わるシステム統一化...
2022.06.07 01:052022.6.7 朝刊読みどころ★本日の読みどころ1 「リュウグウにアミノ酸/回収試料 生命の材料」(1面) 探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの試料から、アミノ酸など複数の有機物が見つかったことが関係者の話でわかりました。一部は生命の材料に使われる物質でした。地球の生命の起源は、地球由来と宇宙由来の2説で論争になっており、その謎を解く鍵になる可能性があります。★本日の読みどころ2 「『デジタル証券』でマンション/1口100万円でオーナーに」(7面)1口100万円で高級マンションのオーナーに――。こんなにわかには信じがたいビジネスが動き出しています。これを可能にしたのは、ブロックチェーン(分散型台帳)などの最新技術を活用した「デジタル証券」という新た...
2022.06.06 01:592022.6.6 朝刊読みどころ1.来てはならぬ日に備え NATO加盟申請のフィンランドを歩く(1、3面)人気童話「ムーミン」を生み、「森と湖の国」と呼ばれる北欧のフィンランド。ロシアによるウクライナ侵攻を受けてこの国が決断したNATOへの加盟申請は、ロシアと向き合う「前線」と化すことを意味します。人々は今、何を思うのでしょうか。記者が現地を歩くと、射撃訓練への参加者が急増し、東西冷戦期から整備されてきた多数の地下シェルターを肯定的に受け止める市民の姿が目立ちました。フィンランドの「今」を報告します。2.吃音が問うもの 学びの場で(7面)言葉を発する際に最初の一音が出にくかったり、繰り返したりする吃音(きつおん)=どもること=は、日本では100人に1人が持つとされています。幼いころに...
2022.06.05 01:482022.6.5 朝刊読みどころ☆本日の読みどころ(1)「83歳堀江謙一さん 太平洋横断/単独無寄港世界最高齢」=1、23面 米サンフランシスコから日本に向けてヨットで航海していた海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が4日午前2時39分、ゴールに定めた和歌山・日ノ御埼沖の紀伊水道に到達し、世界最高齢での単独無寄港太平洋横断を達成しました。23歳だった1962年に世界で初めて達成してから60年の節目でした。堀江さんのヨットは4日午後5時ごろ、別の船にえい航されて母港・新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に戻った。岸壁では多くのファンや支援者らが出迎え、堀江さんは帽子を振って呼び掛けに応えました。検疫などを経て5日に記者会見を開きます。堀江さんは3月27日(現地時間の26日朝)、「サントリー...
2022.06.04 02:002022.6.4 朝刊読みどころ★本日の読みどころ(1) 「南アのコロナワクチン工場に閉鎖の危機 救済のめど立たず」(1面) 南アフリカ政府や国際機関の肝いりで南ア国内に整備されたワクチン製造工場が、閉鎖の危機に直面しています。アフリカではコロナワクチン接種を終えたのが人口の2割に満たず、ワクチンが必要なのに一体なぜでしょうか。真相に迫ります。★本日の読みどころ(2) 「林真理子氏が日大新理事長に 7月1日就任、起用に期待と懸念の声」(25面) 前理事長による不祥事を受けて人事刷新を目指す日本大学は、日大芸術学部卒業生で作家の林真理子氏を次期理事長候補に決定しました。関係者からは初の女性理事長誕生に期待が膨らむ一方、大学運営の手腕などを疑問視する声も上がっています...
2022.06.03 01:062022.6.3 朝刊読みどころ1.島根原発再稼働へ(1面と25面) 中国電力島根原発2号機(松江市)を巡り、島根県の丸山達也知事が再稼働への同意を表明しました。理由について県議会本会議で「現状では原発が一定の役割を担う必要がある」と説明しました。これで地元同意は出そろったことになり、安全対策工事などを経て再稼働は2023年度以降になる見通しです。地元では事故が起きた際の避難計画に不安が残ります。2.露軍ドローンに日本部品(1面と3面) ウクライナで墜落したロシア軍のドローン(小型無人機)から日本製の部品が次々と見つかっています。例えば、大手カメラメーカーのマークが付いた一眼レフカメラを取り出す動画が投稿されています。軍事転用の恐れがある製品や技術の輸出は、国際的な枠組みで規制され、...
2022.06.02 01:002022.6.2 朝刊読みどころ1.突然の「犯罪者」呼ばわり 背景にAIの「選別」/移民系の名字が「標的」(1・3面) 「デジタルを問う 欧州からの報告」企画、本日はオランダのケースを紹介しています。児童手当を不正受給しているとして多額の返金を求められた女性の話。それはおそろしいことに、国は受給詐欺の対策として、作業の効率化を図りAIを活用する取り組みがデータ収集によって「偏見」をつくりだし、人為的ミスが多発していました。3面へと展開し、その背景を深く掘り下げています。背筋がゾッとする内容でもありますが、読者の方々に知っていただきたい内容です!2.「心の病」も可視化 診断補助システム近く承認申請 新たな治療に可能性(4面)脳と機械をつないで連動させる「ブレーン・マシン・インターフェ...
2022.06.01 01:012022.6.1 朝刊読みどころ★本日の読みどころ(1) 「泊原発 運転差し止め 札幌地裁」(1面、2面、21面) 北海道電力泊原発(北海道泊村)の安全性に問題があるとして、道内外の約1200人が北電に1~3号機全ての運転差し止めや廃炉などを求めた訴訟の判決で、札幌地裁は31日、北電に1~3号機の運転差し止めを命じました。2011年3月の東日本大震災以降、津波対策の不備を主な理由に運転差し止めを命じた司法判断は初めてです。★本日の読みどころ(2) 「線状降水帯 防災へ一歩 きょうから予測情報」(19面) 豪雨災害の一因とされる「線状降水帯」を巡り、気象庁は予測情報を6月1日から発表します。線状降水帯がいつごろ、どのあたりで発生するかを、発生が見込まれる半日から6時...
2022.05.31 00:502022.5.31 朝刊読みどころ1.そこが聞きたい ローカル線の見直し(9面)ローカル線の見直しが、国土交通省の検討会で議論されています。JR各社は、都市部や新幹線の利益によってローカル線の赤字を補ってきましたが、コロナ禍で鉄道利用者が減り、その仕組みが成り立たなくなっています。地域の足をどのように確保すべきでしょうか。検討会メンバーで公共交通政策に詳しい加藤博和・名古屋大教授に聞きました。2.国立競技場、陸上トラックを維持(18面)昨夏の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなった国立競技場(東京都新宿区)の後利用の計画について、末松信介文部科学相は30日の参院予算委員会で陸上トラックを維持し、陸上と球技の兼用とする方向性を示しました。2017年に政府が関係閣僚会議で...
2022.05.30 00:552022.5.30 朝刊読みどころ1.ALS脳波で文字入力 阪大治験計画 小型器埋め込み意思解読(1、3面)全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)」(ALS)の患者の頭部に、小型の脳波計を埋め込んで文字入力につなげる治験を、大阪大の研究チームが計画しています。ALS患者は症状が進行すると、意識は鮮明なのに周囲とコミュニケーションが取れなくなることがあり、こうした患者が自分の意思を伝える手段になると期待されています。3面で新連載「拡張する脳」第1部がスタート。2.渡辺名人3連覇(1、21面)第80期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、29日の第5局を渡辺明名人(38)が制し、4勝1敗で3連覇を果たし...
2022.05.29 01:502022.5.29 朝刊読みどころ1.迫る:民間人 ソ連に「置き去り」(1面と3面) 第二次大戦を境にソ連に占領されたサハリンに残ったり、ソ連本土に送られたりした日本の民間人が、そのまま「置き去り」になった事例が存在します。2020年に亡くなった男性は、1948年に突然逮捕されて自由剝奪10年の判決を受け、ソ連を転々としました。軍人らの「シベリア抑留」とは違い、戦後史の脇に追いやられた人たちの足跡をベテラン記者が取材しました。2.重信元最高幹部が出所(26面) 1974年にオランダ・ハーグの仏大使館を占拠した「ハーグ事件」で殺人未遂などの罪に問われ、懲役20年の判決を受けて服役していた重信房子・元日本赤軍最高幹部(76)が28日朝、刑期を終えて出所しました。出所直...