2022.5.30 朝刊読みどころ

1.ALS脳波で文字入力 阪大治験計画 小型器埋め込み意思解読(1、3面)
全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)」(ALS)の患者の頭部に、小型の脳波計を埋め込んで文字入力につなげる治験を、大阪大の研究チームが計画しています。ALS患者は症状が進行すると、意識は鮮明なのに周囲とコミュニケーションが取れなくなることがあり、こうした患者が自分の意思を伝える手段になると期待されています。3面で新連載「拡張する脳」第1部がスタート。
2.渡辺名人3連覇(1、21面)
第80期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)は、29日の第5局を渡辺明名人(38)が制し、4勝1敗で3連覇を果たしました。渡辺が研究の深さと広さで圧倒し、挑戦者の斎藤慎太郎八段(29)が持ち味である終盤力を発揮する余裕を与えませんでした。「駒得は裏切らない」(森下卓九段)。多くの棋士が支持するこの言葉ですが、今期の渡辺はその逆を行き、駒を損する間に優位を築く指し回しが目立ちました。
3.「報復」情報源は供述調書 出所後、万引きGメン宅に汚物送付(21面)
「万引きGメン」と呼ばれる私服保安員の30代男性宅に、心当たりのない不審な配送物が届くようになったのは約2年半前の冬でした。はき古した靴下やごみ袋、紙くず……。送り付けたのは、男性が万引きを見つけて警察に引き渡した人物だったのです。男性は「捕まったことへの報復」と供述しましたが、名前も知らない保安員の住所をなぜ知っていたのでしょうか。この人物の刑事裁判を取材していくと、意外なところから保安員の住所が伝わっていたことがわかりました。

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