2022.5.29 朝刊読みどころ

1.迫る:民間人 ソ連に「置き去り」(1面と3面)
 第二次大戦を境にソ連に占領されたサハリンに残ったり、ソ連本土に送られたりした日本の民間人が、そのまま「置き去り」になった事例が存在します。2020年に亡くなった男性は、1948年に突然逮捕されて自由剝奪10年の判決を受け、ソ連を転々としました。軍人らの「シベリア抑留」とは違い、戦後史の脇に追いやられた人たちの足跡をベテラン記者が取材しました。
2.重信元最高幹部が出所(26面)
 1974年にオランダ・ハーグの仏大使館を占拠した「ハーグ事件」で殺人未遂などの罪に問われ、懲役20年の判決を受けて服役していた重信房子・元日本赤軍最高幹部(76)が28日朝、刑期を終えて出所しました。出所直後に取材に応じた重信元幹部は「古い時代とはいえ、この機会におわびする」と頭を下げましたが、日本赤軍のメンバー7人は今も逃亡しており国際手配中です。
3.「ヤミ残業」息子奪った 奈良県職員自殺(27面)
 月100時間を超える過重労働の末に35歳で命を絶った男性の両親が、勤務先の奈良県を相手に起こした民事裁判で真相究明を求めています。訴訟を通じて浮かんできたのは、100時間超の残業をした月でも自己申告書には30時間以内で記載されているといった「ヤミ残業」の黙認が疑われる勤務管理の実態でした。31日の判決を前に両親に思いを聞きました。

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