2022.6.6 朝刊読みどころ

1.来てはならぬ日に備え NATO加盟申請のフィンランドを歩く(1、3面)
人気童話「ムーミン」を生み、「森と湖の国」と呼ばれる北欧のフィンランド。ロシアによるウクライナ侵攻を受けてこの国が決断したNATOへの加盟申請は、ロシアと向き合う「前線」と化すことを意味します。人々は今、何を思うのでしょうか。記者が現地を歩くと、射撃訓練への参加者が急増し、東西冷戦期から整備されてきた多数の地下シェルターを肯定的に受け止める市民の姿が目立ちました。フィンランドの「今」を報告します。
2.吃音が問うもの 学びの場で(7面)
言葉を発する際に最初の一音が出にくかったり、繰り返したりする吃音(きつおん)=どもること=は、日本では100人に1人が持つとされています。幼いころに発症し、学びの場でいじめを受けたり、孤立を深めたりするケースは少なくありません。当事者たちを訪ね歩きながら、教育現場での課題や配慮のあり方を考えてみました。
3.「グリ下」「トー横」さまよう10代 コロナ禍、路上に居場所求め(21面)
終わりが見えない新型コロナウイルス禍。都会では居場所のない子どもたちが日夜、路上に集まっています。10代を中心に「グリ下」「トー横」と呼ばれる地域で気兼ねなく時を過ごす一方、犯罪に巻き込まれる危険もあります。大阪市生野区の認定NPO法人「CPAO(しーぱお)」は今春、そんな子どもたちが身を寄せられるシェアハウスを開設しました。「追い詰めるのではなく、子どもたちのよりどころにしたい」。代表の徳丸ゆき子さん(51)がそう話す原点に迫りました。

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