☆本日の読みどころ(1)
「83歳堀江謙一さん 太平洋横断/単独無寄港世界最高齢」=1、23面
米サンフランシスコから日本に向けてヨットで航海していた海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が4日午前2時39分、ゴールに定めた和歌山・日ノ御埼沖の紀伊水道に到達し、世界最高齢での単独無寄港太平洋横断を達成しました。23歳だった1962年に世界で初めて達成してから60年の節目でした。堀江さんのヨットは4日午後5時ごろ、別の船にえい航されて母港・新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に戻った。岸壁では多くのファンや支援者らが出迎え、堀江さんは帽子を振って呼び掛けに応えました。検疫などを経て5日に記者会見を開きます。堀江さんは3月27日(現地時間の26日朝)、「サントリーマーメイド3(ローマ数字)号」に乗り、ゴールデンゲートブリッジ下を出発。近海に入ると梅雨前線に苦戦、黒潮の大蛇行に巻き込まれて南下しないよう慎重に操船しました。社会面では、堀江さんに機器を提供して支えた技術者たちの思いや、堀江さんが航海中に衛星携帯電話を通じて日々発信した航海日記を紹介します。
☆本日の読みどころ(2)
「なるほドリワイド 海洋酸性化ってどんな現象?」=5面
化石燃料の使用などで大気中に大量放出される二酸化炭素は、地球温暖化を招く温室効果ガスとして問題視されています。しかしもう一つの重大な問題があります。海水にCO2が吸収されることで起きる「海洋酸性化」です。近年の研究で、日本の近海でも酸性化が進んでいることをうかがわせる現状が明らかになり、生物に悪影響を及ぼす将来予測も出ています。メカニズムとしては、大気中の二酸化炭素が海水に溶け込むと炭酸に変わり、海水中の水素イオン濃度が増加し、酸性度が高まるのです。海面の酸性化は産業革命以前と比べて、わずかですが進行しています。今後、地球温暖化がさらに進み、海中の水素イオンが増えると、豊富にある炭酸イオン濃度が低下し、生物が炭酸カルシウムから作る殻や骨格の形成に悪影響を及ぼすのです。具体的には、サンゴの成長やカキの養殖に打撃を与えるおそれがあります。紙面ではグラフィックを使ってわかりやすく解説します。
☆本日の読みどころ(3)
「木曽路でサービス残業横行か/労組資料では4割が実態通りの申告ができず」=23面
東証プライム上場の和食チェーン「木曽路」(本社・名古屋市)の従業員の約4割が、昨年6~7月時点で勤務の開始や終了を正確に打刻できず、勤務時間が適正に管理されていないと訴えていたことが、毎日新聞が入手した内部資料で判明しました。打刻している時間よりも長く勤務するケースが多いとみられ、従業員の一人は「打刻できないサービス残業がある」と証言しています。同社は「調査結果は把握しており、対応している」などとコメントしました。入手した内部資料は、木曽路の労働組合が従業員1131人を対象に行った「従業員意識調査」。調査は職場での課題を把握することを目的に昨年6~7月に実施し、910人が回答。 同社によると、実際の勤務時間を打刻することを「正直打刻」、従業員本人が自分自身で打刻することを「本人打刻」と呼んでいます。調査では直近1カ月の勤務において「正直打刻」ができていないと回答した社員が41・8%にのぼり、「本人打刻」ができていないと回答した社員は10・5%いました。調査では「全社的にサービス残業が発
生している可能性が高いと考えられる」としています。
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