1.突然の「犯罪者」呼ばわり 背景にAIの「選別」/移民系の名字が「標的」
(1・3面)
「デジタルを問う 欧州からの報告」企画、本日はオランダのケースを紹介しています。児童手当を不正受給しているとして多額の返金を求められた女性の話。それはおそろしいことに、国は受給詐欺の対策として、作業の効率化を図りAIを活用する取り組みがデータ収集によって「偏見」をつくりだし、人為的ミスが多発していました。3面へと展開し、その背景を深く掘り下げています。背筋がゾッとする内容でもありますが、読者の方々に知っていただきたい内容です!
2.「心の病」も可視化 診断補助システム近く承認申請 新たな治療に可能性(4面)
脳と機械をつないで連動させる「ブレーン・マシン・インターフェース」(BMI)が、精神医療の分野で新たな道を切り開こうとしています。脳科学者らが開発した「うつ病の診断補助システム」は、脳内の撮影画像の分析により「心の病」を「脳の状態の異常」として捉えることを目指しているとのこと。問診が中心だったこれまでの診断に、より客観的なデータをもたらせるのでしょうか。他者の「内面」にどこまで踏み込んでいいのかという倫理的課題もあるそうです。研究の現場に迫った力作です。
3.米テキサス州小学校乱射から1週間 「銃に寛容な州」があだ(2面)
米南部テキサス州ユバルディの小学校で児童19人と教師2人が死亡した銃乱射事件から1週間。突入した国境警備隊員に射殺された容疑者の18歳男性は、なぜ銃を手に取ったのか。学校で起きた銃撃事件としては歴史に残る犠牲者数となった惨劇を受け、米国では銃規制を巡る議論が再燃しています。テキサス州は、原則18歳以上はライフル銃を購入でき、許可や訓練の必要もなく外で銃を持ち歩けるようになっているそうです。日本ではありえない社会環境ですが、事件によって規制強化がどうなるのか。見通せない現地の状況などを掘り下げています。
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