1 知床観光船事故、海底で船体を発見/事故から1週間 なお12人不明(1、3、21面)
北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)※」が行方不明になった事故で、第1管区海上保安本部は29日、船体が「カシュニの滝」付近の海底で見つかったと発表しました。海上自衛隊の掃海艇が撮影したとして、船名が入った写真を公開しました。また、新たに4人の身元判明を発表。ロシア側から「国後島西方海域で漂流者を発見したが、荒天のため見失った」との連絡を受けたとも明らかにしました。30日で事故から1週間。乗客乗員計26人のうち、見つかった14人の死亡が確認された一方、12人の行方が分かっていません。海の安全を守るためのルールは守られていたのか検証すると共に、改めて事故当日の出来事をたどりました。
※「KAZU 1(カズワン)」の「1(ワン)」はローマ数字です。
2 鼎談書評「今週の本棚30年」(9~11面)
毎週土曜に掲載している大型書評欄「今週の本棚」が今月20日に30周年を迎えました。これを受け、編集顧問で作家の池澤夏樹さんと東大特任准教授の内田麻理香さん、詩人の渡邊十絲子さんの3人が、書評をテーマに語り合いました。紹介するのは『毎日新聞「今週の本棚」20年名作選』の3冊で『愉快な本と立派な本 1992~1997』『怖い本と楽しい本 1998~2004』『分厚い本と熱い本 2005~2011』(丸谷才一、池澤夏樹編・毎日新聞社)、『世界を知る101冊 科学から何が見えるか』(海部宣男著・岩波書店)、『快楽としての読書 日本篇』『快楽としての読書 海外篇』『快楽としてのミステリー』(丸谷才一著・ちくま文庫)。いつもの鼎談とはひと味違った議論が展開されています。
3 漂着ダイオウイカ 一般公開でにぎわう(20面)
福井県小浜市の海岸に生きた状態で漂着したダイオウイカの一般公開が29日、同県坂井市の越前松島水族館で始まりました。来場者らは、大きさや臭いに驚きの声を上げたり、触って感触を確かめたりして、世界最大級の無脊椎(せきつい)動物との対面を楽しんでいました。公開されているダイオウイカは20日に漂着。既に衰弱しており、まもなく死亡しました。同館が低温で保存し、氷漬けで5月5日までふれあいコーナーで展示します。公開初日のこの日、来場者らはダイオウイカを見つけると、スマートフォンで撮影。恐る恐る指先で触れる人や少しずつ場所を変え、感触の違いを確かめる人など、思い思いの楽しみ方をしていました。
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