2022.4.22 朝刊読みどころ

1 琉球時代の遺骨持ち出し 「子孫」らへ返還認めず 京都地裁(1面、25面)
昭和初期に旧京都帝国大(現京都大)の人類学者が、沖縄にある中世の墓所から遺骨を持ち出し、返還しないのは違法だとして、子孫に当たるとする地元住民らが京大に遺骨の返還などを求めた訴訟の判決で、京都地裁は21日、「原告は遺骨の返還請求権を有しない」として請求を棄却しました。一方、遺骨の処遇については「関係機関を交えて返還の是非や受け入れ機関を協議し、解決に向けた環境整備を図るべきだ」と付言しました。これまで、大学の研究者に持ち出されたアイヌ民族の遺骨返還を求める同種訴訟が複数起こされてきましたが、返還を前提に和解が成立しており、今回の判決は研究機関による遺骨の収集と保管の是非を巡る、初の司法判断とみられます。
2 堺の市立中学が高校入試で内申書誤記、2人が不合格に(25面)
3月にあった大阪府の公立高校一般選抜入試で、堺市立の中学校が調査書(内申書)の記載を誤り、本来は合格だったはずの生徒2人が不合格になっていたことがわかりました。府教委は不合格になった生徒を追加合格とし、希望すれば入学を認める、としています。関係者によると、不合格になった生徒1人が4月、成績の開示を請求したところ、受験先の高校へ提出された調査書の内容にミスがあることが明らかになったということです。
3 新型コロナ感染、大阪モデル「赤」から「黄」へ(24面)
大阪府は21日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、感染状況を示す独自基準「大阪モデル」を現在の「赤信号」から「黄信号」に引き下げることを決めました。年度替わりの感染対策を呼び掛ける「集中警戒期間」が終わる25日から切り替えます。赤信号でなくなるのは約3カ月ぶり。大阪モデルは信号機のように「赤・黄・緑」の3段階に分かれ、医療逼迫(ひっぱく)や感染の状況を「見える化」するのが目的。「第6波」の感染拡大で、非常事態を意味する赤信号が1月24日から点灯していました。

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