2022.5.7 朝刊読みどころ

★本日の注目
▽中日・大野雄、幻の「完全」完封勝利(19面)
 プロ野球・中日の大野雄大投手が阪神戦で九回まで1人の走者も許さない完璧な投球を続けましたが、味方が点を取れずに延長戦に。十回2死から佐藤輝明選手に二塁打を浴び、完全試合は幻となってしまいました。しかし、後続を断ってゼロに抑え、十回裏に中日が1点を挙げ、サヨナラ勝ちしました。もし、九回までに味方が得点していたら完全試合でした。大野投手は2019年の阪神戦で無安打無得点(ノーヒット・ノーラン)を記録しており、複数回になれば紙上10人目の快挙でした。過去には西武の西口文也投手が05年の楽天戦で同様に九回まで完璧に抑えながら十回に安打を許して完全試合を逃したことがあります。
▽カーネーション、高値の花(6面)
 母の日の8日を前に、生花店には色鮮やかなカーネーションが並びますが、今年は例年に比べて品薄で、価格も値上がりしています。国内では長野や愛知などが主な産地ですが、需要が集中するこの時期は、国産だけでは追いつきません。そのため、大量供給が可能で値段も国産より安い海岸産に頼っているのが実情です。一大産地は南米のコロンビアなのですが、一見関係がなさそうなロシアによるウクライナ侵攻が大きな影響を与えていることが分かりました。貨物飛行機がロシア上空を飛べなくなったため、「母の日」が同時期に重なる米国などを経由せざるを得なくなり、輸送に混乱が生じているそうです。さらに国産にも戦争の影響が出ています。記事では理由や背景を詳しく紹介しました。
★本日の「怒」
▽大阪府が電気料8000万円過払い(26面)
 大阪府は、道路照明灯の電気料金約8000万円を関西電力に過払いしていたと発表しました。府は「府道から撤去した照明灯の契約が残っていたことが主因」と説明していますが、契約を廃止したかどうかを巡って府と関電の言い分が食い違っており、返還の合意が得られたのは1700万円にとどまっています。過払いは40年以上も続いていましたが、電気を使用しなくても定額を払う契約だったため双方とも気づかず、2020年に台帳の更新作業を始めた際に問題が明らかになったそうです。また、大阪市も同様のミスにより、20年度だけで約470万円の過払いがあったと発表。どちらのミスかは不明ですが、いずれにしても関電に過払いされたお金は税金であることを忘れないでほしいものです。

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