★本日のコロナニュース
▽塩野義飲み薬「発熱など改善」(2面)
塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症の軽症者向け飲み薬について、せきなどの呼吸器症状に発熱を加えた五つの症状で改善が見られたと、ポルトガルで開催中の国際学会で発表しました。投与開始から4日目(3回投与後)にウイルスが検出された割合が、偽薬のグループに比べて9割減ったとしており、体内でウイルスを速やかに減らす効果を確認できたと強調しています。
▽コロナ担当の経済再生相がマスクの緩和示唆(25面)
山際大志郎・経済再生担当相は24日のテレビ番組で、コロナ対策のマスク着用について、「オープンエアで外にいるときにはマスクはいらないというのはその通りだと思う」と述べ、段階的な緩和を検討する可能性を示唆しました。「新規感染者数が相当低い状況になり、普通に過ごしたときにうつるリスクを無視してもいい状況を作りたい」とし、「それまでの間には相当いろんな段階がある」と説明。「科学的な根拠を積み重ねて徐々にいくのが現実的だ」と主張しました。
★本日のオピニオン
▽ウクライナ侵攻、「情報戦」にどう向き合う(7面)
ウクライナ震央ではロシアが情報統制を強め、事実をつかむことが困難になっています。激戦地では当事者以外が発信する情報が限られているのも現実です。かつてない「情報戦」と評されるこの戦争にどう向き合っていくべきなのでしょうか。ロシアの政治に詳しい広瀬洋子・慶応大教授は「プーチン大統領は大義のない戦争をしていることを十分承知していて、情報統制によって『ロシアは正しい』と国民に納得させようとしている」と指摘、「信じない人は力で抑えて黙らせている」と分析します。戦争取材の経験が豊かな毎日新聞の元主筆は「まさにスマートフォンの中の戦争。状況がリアルタイムに見えているような錯覚に陥っているが、当事者に都合のいい情報だけが垂れ流されることにもなりうる」と話し、「できるだけ現場に近づいて当事者に聞くことが重要」と訴えています。
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