2025.5.24 朝刊読みどころ

◆日米、対中抑止強化で一致 首相、防衛費増額表明 首脳会談(1、2、3、6、23面) 
 岸田文雄首相は23日、バイデン米大統領と東京の迎賓館で約2時間15分会談しました。両首脳は、軍事・経済両面で存在感を増す中国に対抗し、「日米同盟の抑止力と対処力を早急に強化する必要がある」との認識で一致。首相は日本の防衛力を抜本的に強化し、防衛費を増額する方針を表明しました。2023年に日本で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)を広島で開催する意向も伝えました。ウクライナ侵攻への対応も求められる中、正念場を迎える日米同盟の現状と課題を探ります。
◆神戸小学生連続殺傷事件25年 犯罪被害者に支援を/「少年は更生し得る」信念貫いた元判事(22面) 
 1997年に起きた神戸小学生連続殺傷事件で、小学6年だった土師(はせ)淳さん(当時11歳)が殺害されてから24日で25年となります。父守さん(66)は犯罪被害者への経済的な補償について「昔も今も事件に巻き込まれた被害者の生活が成り立つ制度になっていない」と補償制度の改善を訴えます。加害少年の審判を担当した元判事は2月に82歳で亡くなったばかりです。晩年まで事件と向き合い、少年の更生を願い続けたといいます。
◆知床事故1カ月 船体きょうにも海上に 原因究明本格化(1、23面) 
 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)※」が沈没した事故で、海上保安庁から委託を受けた民間企業「日本サルヴェージ」は23日、作業船「海進」でカズワンの船体を水深約20メートルまでつり上げ、そのまま斜里港(北海道斜里町)の沖合に向けて移動を始めました。24日にも海中から海進の上に引き揚げられる予定です。引き揚げ作業が完了すれば船体の損傷状況も明らかになり、海上保安庁などによる事故原因の究明が本格的に始まります。 
 ※ 「KAZU 1(カズワン)」の「1(ワン)」はローマ数字になります。

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